炎症性腸疾患は慢性疾患であり、長期間にわたって治療が必要となる方がほとんどです。
患者層として10代から30代の若い世代の方が多く、仕事や学業、ライフプランに支障をきたすことを心配している方も多いかもしれません。
外来では治療に携わる医師とコメディカルスタッフが最善かつ最先端の医療を提供するために、情報を共有し、連携を図っています。
自己注射、点滴治療、栄養面など治療過程で生じた問題にもチームで早期に対処し、個々のQOLを維持しながら治療に専念できるよう、きめ細やかな支援を行っています。


IBDを抱える患者さまは、指定難病に対する治療の選択や副作用への不安、今後の生活や治療継続に関する心配など、さまざまな精神的負担を抱えています。
当病棟では、そうした患者さまの不安や苦痛に寄り添うため、苦痛スクリーニングを活用しながら、心身両面にわたる支援を行っています。
また、治療の過程で外科的手術が必要となった場合、同じ病棟内で継続的な治療・看護を行うことができ、患者さまが安心して治療に臨める環境を整えています。
IBDという慢性疾患と向き合う患者さまが、少しでも安心して療養できるよう、医師や薬剤師、栄養士と連携し、チーム一丸となってサポートしています。

内視鏡センターでは、年間一万人を越える患者さまに対して検査・治療を行っております。
経験豊富な専門の医師・看護師が、外来や病棟と連携をとり、患者さま個々のニーズに合わせるよう心掛けています。
IBDの患者さまも多く、拡大内視鏡、カプセル内視鏡、小腸内視鏡などの新しい検査も行っております。
また、学会や研修会に参加し、新たな知識や技術の向上に努力しています。
常に患者さまに安全に安心して検査・治療を受けて頂く為に、病院理念である「心ある医療」の実践に努めています。

生理検査室では、超音波検査を通じてIBD患者さんの診療を支えています。
中でも腸管エコー(Intestinal Ultrasound:IUS)は、苦痛や被曝がなく、繰り返し行える利点を持つ検査であり、炎症の評価、治療効果の判定、合併症の早期発見などに有用です。
専門の検査技師が医師と密接に情報を共有することで、精度の高い検査に努めています。
腸管エコーを通じて、患者さんの状態を的確に把握し、質の高い医療に貢献してまいります。

IBDセンターにおいてレントゲン撮影、消化管造影検査、X線CT検査などの画像検査を通して、皆様の治療にご協力させて頂きます。
近年ではX線CTやMRIを用いた消化管画像検査が進歩しています。
このような新たな技術の習得を常に行うと共に、患者さまに安心・安全な検査を受けて頂けるよう努めています。


薬剤部では、チーム医療の一員として、炎症性腸疾患先進医療センターの中で患者さま個々の病態に合った処方設計支援や副作用防止対策などの薬物療法に積極的に参画し、質の高い医療に貢献したいと考えています。
また、患者さまが安心して治療が受けられるように、我々薬剤師は、患者さまの薬物療法に対して安全面や有効性などを評価し、患者さまにとって最善の治療方法であると云えるように日々努めています。


病院での管理栄養士の役割は、患者さまを栄養面からサポートすることです。
医師の指示のもとで、入院患者さまに対しては、一人ひとりに合わせた食事管理や栄養指導を、外来患者さまに対しては、食事の大切さだけでなく栄養バランス、摂取カロリーなど日頃意識してほしい点を丁寧に伝えていきます。
管理栄養士は主に栄養指導を通して治療に参加しています。患者さまとの信頼関係が生まれて初めて、食に関する自発的な行動変化に繋がっていくと思います。
そのためにも、きちんと患者さまと向き合い、正しく分かりやすい言葉で情報を伝えることを、これからも実践していきたいと思います。
日常生活においての食に関する心配事や疑問に思っていることなど気軽に相談してください。

