腸に炎症が起きる多くの疾患のうち、特に潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)とクローン病(Crohn’s disease; CD)という病気を指します。
これらの疾患は慢性に下痢や腹痛、下血などをきたす原因不明の疾患ですが、
近年の研究によって、本来自己の身体を守るために働くべき免疫機構がうまく働かないために、
腸や本来共存すべき腸内細菌に対して攻撃的に働いてしまうことが原因の一端ではないかと考えられています。
これらの疾患の発症は年々増加しており、厚労省の特定疾患受給者数の統計によれば、
2010年現在潰瘍性大腸炎は11万人、クローン病は3万人を超える方が罹患していると言われており、
20代から40代の比較的若年者に多いことが特徴です。